◆至仏山の概要
至仏山は、群馬県の北東部、みなかみ町と片品村との境界に位置する標高2,228mの山である。高山植物の宝庫、標高2,228mで日本百名山、花の百名山としても知られています。山体の上部は蛇紋岩(じゃもんがん)からなり、ホソバヒナウスユキソウ、オゼソウなど谷川岳などごく一部の山でしか見られない珍しい高山植物が見られます。
至仏山では高山植物保護のため残雪期に登山道閉鎖期間が設けられており(5月初旬〜6月下旬)、山開きは例年7月1日。山開き後も植生保護のため、くれぐれもルート外は歩かないようにしましょう。登山コースとしては鳩待峠峠からのコースと山ノ鼻からのコースがありますが、山ノ鼻からの東面登山道は上り専用として使うようになっていますのでご注意ください。
◆登山コース
【鳩待峠往復コース】
- コースタイム:(上り)3時間15分、(下り)2時間
- 標高差:637m(鳩待峠〜至仏山)
鳩待峠〜オヤマ沢田代〜至仏山
至仏山登山の一般的なコースで鳩待峠至仏山を往復するコースです。山ノ鼻からの東面登山道と比べて傾斜が緩やかなため、至仏山初心者にはおすすめのコースです。なお、山ノ鼻からの東面登山道は上り専用になっているため、下りで山ノ鼻に降りることはできません。鳩待峠からの往復になります。
小至仏山付近から至仏山頂までは岩稜の間は高山植物が咲き乱れていて疲れを癒やしてくれます。山頂までは大きな岩の合間をぬって歩きます。この辺りは蛇紋岩が露出しておりこの岩は大変滑りやすいため、濡れているときは特に注意してください。特に蛇紋岩地帯の下りは最心の注意を払ってください。また植生保護のため柵や階段からは外れないようにしてください。
【山ノ鼻から東面登山道コース】
このコースは山ノ鼻から至仏山東面登山道を登るコースです。このコースは現在は下りに利用することができません。上り専用のコースとなっています。眼下に尾瀬ヶ原の雄大な湿原を見ることができ、登山道沿いにもさまざまな高山植物が咲き誇るため、人気の高いコースです。山ノ鼻から標高差約800mを直登するため、尾瀬でも健脚向きのコースとなります。
森林限界を越えると、岩の露出した荒々しい道となります。この岩は蛇紋岩で濡れていると大変滑りやすいため特に注意が必要です。また、植生保護のために柵や階段が設置されていますので、そこから外れないようにしましょう。
下りは鳩待峠に降りるようになります。